本研究では、貧困問題や学力問題を統一的にとらえてその展望を切りひらくために、「諸問題を一身に生きる固有名の子どもの〈からだ=存在〉の葛藤の底にあるもの」に想いを寄せ、「自己肯定感を育む支援」と「学力保障」をつなぐ臨床理論を求め、実践事例の省察に基づき考究した。その際、学力保障のあり方について、ヴィゴツキー学統が提唱する「学力保障の臨床理論」を手がかりとし、認知と情動の往還としての学びや、子どもを「著者」=文化創造への参加者とする学びの有効性を導き出した。それを踏まえた上で、学力保障と文学の授業をめぐる歴史および今日の文学の授業をめぐる諸論点を考察し、学力保障における文学の授業の可能性とそのあり方を明らかにした。具体的には、沖縄県内の小学校で行われたあまんきみこ「おにたのぼうし」(小学3 年教育出版国語教科書所収)を教材とする授業を考察の対象とし、文学体験を介して「〈からだ=存在〉の葛藤の底にあるもの」が表現され、「わかちあう」という語彙と願いが共有され、「人間の問題」に関わる本質的な思考がクラス全体で深まる過程を省察した。そこから「物語的共感」を育み、「人生へのホリスティックな準備(holistic preparation forlife )」としての文学の本来の機能を生かした学びの創造が、学力保障において、さらには社会的格差を克服するうえで有効であることを導き出した
全国的に有名になった鞆港埋立架橋計画について、広島県の主催により住民協議会が開催されている。これは、住民同士の話し合いにより問題解決に至ろうとする、まさに「住民参加」による解決の場であり、27年にも及...
カントは30年以上にわたる哲学的思索の末に,批判哲学を樹立するに至ったが,この批判哲学へと向かう思索の歩みの途上において決定的な役割を果たしたものは,カントの空間論(の変遷)であったと思われる。カント...
不登校の中学2年生の男児に対して,家庭訪問という形態で森田療法的な介入を,5か月間に15回,実施した。その結果,次のような示唆が得られた。 ①登校したくても登校できない神経症タイプの不登校に対しては,...
本研究では、貧困問題や学力問題を統一的にとらえてその展望を切りひらくために、「諸問題を一身に生きる固有名の子どもの〈からだ=存在〉の葛藤の底にあるもの」に想いを寄せ、「自己肯定感を育む支援」と「学力保...
発達障害児は、幼い時期から集団適応に問題を示すことが多い。仲間からの受容の低さや否定 は、子ども時代の問題に限らず、子どもたちのその後の適応困難、学校や社会からのドロップア ウト、孤独感などに結びつい...
筆者らは高機能広汎性発達障害等注)のある小学生らを対象としたエブリ教室を開催している(佐々木,加藤,2011 1)).その目的は参加児にとっての休日生活の充実である. エブリ教室では,その活動内容と...
今回の文部科学省学習指導要領改訂は、核となる「新たな学びの3観点:何ができるようになるか、何を学ぶか、どのように学ぶか」「新たな学力観(3つの柱):個別の知識・技能、思考・判断・表現力、人間性や学びに...
J. ハットンは地層の堆積の中断と構造的不調和をあらわす不整合の概念を初めて示した人として、また始原的岩石からなる基盤岩の形成について火成論の立場から解釈したことにより近代地質学の基礎を築いた人物と...
遺伝子解析技術の進展により,様々な疾患に対して遺伝情報を利用して診断できる時代がやってきた.遺伝学的検査への人々の関心や期待も高まっているが,遺伝子診療部の外来に訪れる来談者の遺伝学への理解や知識の...
最近の医療技術の進歩は、生命の誕生を「神の授かりもの」とされる神秘の世界から人間が操作できるものへと一挙に変化させ、今やクローン人間出生のニュースまで世界を飛びかうようになった。そのような中で近い将来...
ソンディ・テスト(SzondiTest)の施行は1回実施するには,10分を超えない短時間での実施が可能である。したがって被験者に身体的な負担を掛けることが少なく,しかも「好き・嫌い」という,まことに単...
本稿は,学習者が授業中,教師のどの身体部位に注目しているのか,および自己申告の形で,学習者が教師の身体動作から何らかの意味を想像しているのかどうかを調べたものである。ここで言う学習者とは中学生のことで...
本研究では、音楽を活用した発達評価ツール「たんぽぽ」について保育場面などにおける活用と早期発見・さらに早期対応の可能性について検討を行った。その結果、評価された発達年齢が生活年齢に届いている子ども、す...
子ども虐待の加害者・被害者の減少を目標に虐待予防教育を普及させたい。そのため先行研究をもとに虐待予防に効果があると考えられる授業内容(体罰の肯定感を修正するための知見やアクティブラーニング、漫画の引用...
本研究は教職実践演習を構成する二領域のひと つである「生活の指導」について、授業の効果を 調べることを第一目的とした。加えて、授業に対 する受講生の満足度と修得感を複数の観点から調 べることを第二の...
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